完成見学会コラム

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1. リノベーション=再生+α
リフォームが古くなった住宅を新築当時の新しい姿に近づける(=再生)であるのにくらべて、リノベーションとは、単に住宅を再生するだけではなく、現在・未来のライフスタイルに合わせて、間取りなどをしつらえ、既存の住宅に付加価値を加えていく(=再生+α)の改修方法と言われます。細切れの室内を明るく大きな間取りに変更したい。出来るだけ自然素材を使用した住いに暮らしたいなど、住宅設備やインテリアの更新にプラスして、間取りの変更や素材の更新などを通して、住い手の次の数十年を見据えた住いの改修手法がリノベーションといえます。

2.自然を取り込む
マンションといえば、鉄筋コンクリートでつくられた建物で、住宅も自然とはかけ離れた人工的な印象をもたれがちです。しかし、リノベーションを通して、庭や緑とまではいかなくとも、自然の光や風、また、素材を通して比較的簡単にマンションの中にあっても自然と取り込むことができます。この案件の場合、南東方向に大きな窓があるにもかかわらず、家の中心に位置したキッチン周りの壁によって、北側の玄関付近が日中でも真っ暗な状態でした。壁を取り壊し、オープンキッチンにすることで、最小の変更で、北側まで自然光の届く、明るい間取りへと変更されました。また、内装材に無垢材を用いたり、ビニールクロスから自然系の塗り壁(ヌリカラット)に素材を変更することによって、自然に近い調湿と左官仕上げによる自然の風合いを楽しむことができるようになりました。

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3. 家具のある住まい
今回は、soda factory の早田さんとの協働で、建築と家具のコラボレーションを家づくりのテーマの一つとしました。既存の玄関は、狭い空間の中に大きな下足箱が備え付けてありましたが、より広い玄関とするため、下足入を従来の物入れに儲け、代わりに早田さんのウォールキャビネットを設置しました。遊び心のあるキャビネットによって、やさしく落ち着いた雰囲気のある玄関ホールとなりました。また、LDKに備え付けたキッチンキャビネットは全て無垢のウォールナットを用いて製作されました。そのつくりは、品と重厚さによって、広いリビング空間を引き締めています。このように設計プランの段階から家具を視野に入れた家づくりを行うことで、より想像力溢れる空間を創ることが可能になります。

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4. 施主施工
初めは予算削減などのジョーダン混じりの会話からはじまりましたが、ゴールデンウィーク期間中のお休みを利用して、家族4人、2日がかりで、子供部屋の壁を塗り上げました。日頃は慣れない作業にも、皆さん真剣に、壁と向きあい、小手を動かしておられました。出来上がった壁は、お金にはかえられない、思い出に残るものとなりました。

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