
自然体であること
自然体というと、力の抜けた、素の状態であることを想像します。数ある条件がおのおのバランスがとれ、それぞれのよい部分がうまく解け合っている状態を意味します。構造や素材、お金はもちろん、住まい手さんの個性や、職人さんの技、またはその土地の風土など、こうした数ある条件が程よくバランスされることで、家の形が決まっていきます。その家のあるべき自然な状態を探し求めていくさきに、その家の個性というか、"らしさ"が現れてくるとおもいます。

居場所があること
たとえ小さな間取りであっても、やっぱり住まい手さんにとってここちの良い場所を造りたいと思っています。一家団欒の場所があるとともに、お父さん、お母さんそして子供たちそれぞれが、離れすぎずに、おのおのの時間を過せる場所も大切であるとおもいます。また、お友達やご近所の方が気軽に訪れることのできる招きの場づくりも大切です。家族や、その他の多くの人々とのかかわりのもてる、ここちよい居場所のある家が望ましいとおもいます。

成長する家であること
家は家族の成長を見守り、家族ともに成長する器であると思います。そのため、家族の成長の過程に合わせ、家そのものも自在に変化し、いつまでも、生き生きと使い続けることのできる場所であることが重要であるとおもいます。そして健康な成長のためには必ず、遊びが必要となります。たとえ小さい家であっても、どこかにあえて余白というか遊びをつくるよう心がけています。遊びは、将来、変化がおとずれたときに生きてきて、用途の変更などが無理なく行えたりします。こうした家の成長によって、家族も健康に成長していくことができるとおもいます。
